【テニス】サーブ練習方法4選【自宅でできることも紹介】

テニスのゲームや試合で、1ゲームに1回はダブルフォルトがあり、多いなーと感じながらも改善できずに過ごしていませんか?
また、サービスゲームよりもリターンゲームの方が簡単だと感じてしまっていませんか?

テニスの試合において、「キープが前提」とされるなかで、サーブに対する苦手意識は大きなハンデとなりますよね。特に、ブレークを許すことは、試合の流れを大きく左右し、消極的なプレーに繋がってしまいます。サーブが上達する上で、始めるのが遅すぎるなんてことはありません。今後、自信をもってプレーしていくためにも、今日から自宅でサービスの練習をしてみましょう。

今回は、自宅で手軽に取り組むことができるテニスのサーブ練習方法をご紹介します。
日常の中で簡単にできるトレーニングやコツを身につけ、サーブの精度や威力を向上させることで、試合においてもっと自信を持てるようになるはずです。

自宅でできる、テニスのサーブ練習方法について、テニスYouTube”スタテニ”創設者の松田コーチが解説します。
新しい知識とヒントを活用しながら、自宅での練習を通じてテニスのスキルを向上させましょう。

SS.P代表 松田 智行

テニス協会公認コーチ コーチ歴19年

ツアー帯同経験あり

本格派YouTubeテニスチャンネル 

「スターテニスアカデミー」創設者

松田コーチ

サーブの練習方法について紹介していきますね。

生徒さん

ぜひ、一人でも練習できるメニューを教えてください!

目次

サーブ練習の基本

正しいグリップを覚えよう

サーブには「コンチネンタルグリップ」が最適です。
ラケットを包丁のように握るこの持ち方に慣れると、スピンをかけたり、いろんな種類のサーブを打ちやすくなります。

初心者の方は、まずこのグリップに慣れることが重要です。

トスの安定性を高めよう

サーブで最も重要なのがトスの安定性です。
正確なトスのためには、関節を多く使わないことが大切です。膝や手首を使いすぎず、肩関節を使って腕を振り上げるようにしましょう。

トス練習を繰り返し行い、毎回同じ位置にボールを上げられる感覚を身につけましょう。

スイングの基本動作を確認しよう

スイングは肩と肘のスムーズな連動がポイントです。

力を入れすぎず、リラックスした状態でスイングしましょう。
フォロースルー(スイング後の動き)を意識すると、より自然なサーブが打てるようになります。

サーブの基本についてもっと知りたい方は、【テニス】サーブの基本から上達まで徹底解説【初心者必見】で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

家でできるサーブの練習にはどんなものがあるか

大きく分けて以下の4つがおすすめです。

①トスの練習
②タオルを使ったスイング練習
③ラケットを使った素振り
④動画分析

①トス練習の重要性

家で行うサーブ練習で最も効果的で行いやすい練習がトスです。さらに、サーブで悩んでいる多くの方がスイング動作だけでなくトスにも悩みを持っています。

トスの位置が不安定だと打点がバラバラになりやすく、正確なショットを打つことを更に難しくしているんですよね。

特にサーブは、ストロークとは異なり、テニスにおいて唯一自分だけで完結できるショットです。練習相手とのスケジュールがつかない方でも一人で上達することができるので、

サーブが不安定だと感じている方は、コートに立たない日にトスの練習を取り入れてみましょう。

良いトスが、正確でパワフルなサーブの元となります。トス練習を繰り返し、プレッシャーのかかる場面や試合でもブレない自信をつけていきましょう。

トス練習のコツ

トス練習においては同じ軌道、同じ速度、同じ位置にトスを上げられる事が理想です。ですが、どんな選手でもトスの位置がずれる事はあるという事は頭の片隅に置いておいてください。

神経質になりすぎると、動きが硬くなり、トスが乱れやすくなります。トスを上げる動きを意識するとともに、重要なのはリズムを一定にすることです。

リズムで意識することは、トスアップ動作の時の左右の足への体重移動のタイミングと腕を振るタイミングが毎回同じになるようにという点です。

この、左右の足への体重移動が意外と無意識に行われていたり、そもそも体重移動を使わずに腕の振りだけでトスアップをすると、緊張した場面でタイミングが分からなくなってしまいます。

体重移動のタイミングを覚えておきましょう。リズムを意識するとともに、ブレる方向の傾向をつかんでおくことも必要です。

同じリズムで上げられるようになってくるとまず、トスの高さが揃ってきます。トスの高さが変わるとスイングと動きが合わなくなりミスヒットに繋がるため、ミスが出る場合はトスの位置が一定であるか確認しましょう。

また、スピンサーブのトスは頭の後ろすぎると、ボールに伸びが出ません。トスを前方に上げ、自分の体をボールの落下位置へ移動させる感覚を持ちましょう。

そして、注意が必要なのがスピンサーブやスライスサーブのトスの位置です。これらのサーブのトスの位置が極端に異なると、相手にとって球種を読まれやすくなります。

統一されたトス練習を通じて、サービスの安定感を向上させ、試合においても自信を持てるよう努めましょう。

松田コーチ

トスを安定させるためにはまず、トスアップだけを練習することをお勧めします。

生徒さん

確かに!打つことを意識しないで済むので、トスを上げることに集中できそうですね。

②タオルを使ったスイング練習

サーブは力を入れれば入れるほどスピードが上がると思いがちですが、ラケットヘッドの加速には脱力と加力のバランスがとても重要になってきます。

インパクトの瞬間にだけ力が入るようにすることで、スイングスピードを簡単に上げることが出来ます。すると、球速やボールの回転量を増やすことができるようになります。

力を入れる事は意識しやすいですが、腕を振りながら力を抜くのは感覚的に難しいと思います。そこで、脱力のイメージを作りやすいのがタオルを使った素振りです。

おすすめは、マフラータオルなど少し長めのタオルの先端に結び目を作り、先が重くなるようにしましょう。結び目と逆側を握り、タオルが伸び切った状態のままスイングできるか確認してみてください。

よく、トロフィーポーズと言われる形の腕の位置でも、動きが完全に止まっているわけではないので、トスアップからスイングの終わりまで一連の動作でタオルの動きが澱みなく動かせるか確認しながら素振りをしましょう。

③ラケットを使った素振り

家の中だと天井にラケットが当ってしまうと思いますので、庭がある方にはラケットを使った素振りがおすすめです。

オフコートだからこそ、身体の使い方、足から上半身にエネルギーをどう伝えていくか、どのような軌道でラケットを動かしていくか、ゆっくり確認することができます。

さらに理想を言えば、スイングしている姿が映る所があると良いでしょう。自分の思い描いているスイングフォームになっているか確認しましょう。

なお、「素振りだけでは物足りない」という方にはおすすめの練習アイテムがあります。

その名も、スイング練習器「スマートスイングドットプロ」

ご自身のお気に入りのラケットに取り付ける事ができ、上手くスイングできると打点の位置でボールを打ったかのような振動を得られるアイテムです。

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④サーブの動画分析

サーブでスイングフォームのイメージを持つことはとても重要な事です。スマホも高性能になり、スマホ一台で動作分析もとてもかんたんにできるようになりました。

ご自身のサーブを動画で見た事がない、という方にはぜひ撮影してみてください。受け入れ難い現実の場合も多々ありますが、勇気を持って見てみましょう。

その行動が新しい一歩になります。自分で思っているフォームと現実のフォームは大きく違うことはよくあることです。

スマホを三脚に載せ、コートで撮影してみましょう。

動画をオフコートで振り返ってみることで、サーブの課題を見つけられます。

スロー再生にしたり、1コマずつ動きをフェデラーやトップ選手と比較することで、自分のフォームのどこに無駄があるのかが明確になります。

オフコートで課題を見つける→オンコートで修正&次の録画、この繰り返しで高速で上達することができます。

松田コーチ

プライベートコーチングでは、動画を用いての指導は主流になりつつありますね。

生徒さん

イメージと実際の動きって、動画で見てみると結構違っているんですね。

コートでのサーブ練習

短い距離から始める練習

コートでの練習では、短い距離からサーブの練習を始めるのが効果的です。

サービスラインの内側からスタートし、徐々に距離を伸ばしていくことで精度を高める練習を行ってみましょう。これは、実際にスクールでも常に行っている練習です。

ボールをしっかりと狙った場所に打てるよう、精度を上げる事を目標にしましょう。

短い距離での練習は、正確なトスとスイングのタイミングを掴むのに役立ちます。フォームが崩れないように基本動作を確認しながら、少しずつ距離を伸ばしていくのがおすすめです。

回転をかけてボールをコントロールする練習

ボールに回転をかけることで、サーブの安定性と効果が高まります。

スピンサーブやスライスサーブの基本動作を確認し、ボールに回転をかける感覚を身につけることが大事です。トスの位置やスイングの角度を調整しながら、安定して回転をかけられるように練習しましょう。

ラケットの握り方や手首の使い方も変えてみるとよいでしょう。初心者はスピードよりもコントロールを重視しましょう。

ダブルフォルトを避ける練習

ダブルフォルトは試合の流れを大きく変える可能性があるため、出来る限り避けなくてはいけません。
ダブルフォルトを防ぐためには、セカンドサーブの安定性を向上させることが重要です。

まずはトスの練習をしっかり行うことが大事です。
トスが安定しないとサーブ全体のリズムが崩れ、フォルトの原因となります。

ですが、トスで力んでしまうと安定したトスにはなりません。
とくにセカンドサーブは、ファーストサーブよりも確実性が求められるため、スピードよりもコントロールを重視しましょう。

力まずに、確実にサービスボックスに入れることを目指すことが大事です。6割くらいの力加減で練習するとよいでしょう。

サーブがなかなか入らない原因をもっと詳しく知りたい方は、テニスのサーブが入らない人必見!原因や症状別に対処法を紹介をご覧ください。

これらの練習方法を組み合わせて、段階的にサーブの技術を向上させていきましょう。

松田コーチ

焦らず、一つひとつの動作を丁寧に身につけていくことが、上達の近道となります。

サーブ練習のレベル別メニュー

初心者向け

トスと基本スイングの練習を中心に練習していきましょう!

YouTubeなどでプロや様々な選手のサーブを見て、いいサーブのイメージを作りましょう!
サーブのスロー映像を繰り返し見ることをおすすめします。

松田コーチ

実際にスロー映像に合わせてゆっくりスイングしてみるのもいいでしょう。

トスからサーブの基本スイングのことまで知りたい方は、テニス】サーブの打ち方完全ガイド|基本フォームから上達のコツまでをご覧ください。

中級者向け

スピードや回転を意識してサーブを練習しましょう!
試合を意識し、セカンドサーブの安定性を強化するのがおすすめです。

セカンドサーブで多用する、女性プレーヤーはスライスサーブ、男性プレーヤーはスピンサーブが9割以上の確率でサービスボックスに入れられることを目指しましょう。

上級者向け

フラット、スピン、スライスサーブを状況に応じて使い分ける練習をしましょう!
コースを狙い精度を高めるターゲット練習で、ライン際や相手の苦手なコースを狙うのがポイントです。

サーブ後の展開をセットで練習し、サーブを打ち、帰ってきたボールを決める3球目攻撃の練習を取り入れ、攻撃的なサーブを磨きましょう。

各サーブの詳しい打ち方や使い分け方については、【テニス】サーブの種類を解説!フラット・スピン・スライスをマスターしようで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

サーブを集中的に強化したい方は

東京、多摩川近郊にあるSS. Pテニススクールではサーブに特化したレッスンを行っています。

サーブ特化の講座があり、普段から国内トッププロを直近で見ている松田コーチが動画撮影も活用しながらサービスを集中的に強化します。

サーブの動作を12回のレッスンに分け、サーブにおける一通りの技術を学ぶことが出来ます。

※メンバー制のため、キャンセル待ちの場合は空きが出次第お知らせいたします。

サーブ専門レッスン 「サーブ塾」

松田コーチ

サーブを改善するのに遅すぎるなんてことはありません。自信をもってサーブが打てるとテニスそのものが変わります。一緒に頑張りましょう!

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この記事を書いた人

マツダコーチ SmartSwing.Pro代表(テニススクール運営、テニス用品開発) テニス協会公認コーチ コーチ歴19年

テニス留学中、効率的に上達する指導法に出会い、その指導に特化したスクール運営に携わった後、ジュニア部門を立ち上げ独立。

YouTubeチャンネル スタテニの撮影に携わり常にトップレベルのプレーを間近にしている。実はスタテニの前進、小野田テニスクラブ生みの親。

効率よく上達するための練習方法と器具を皆さまに提案するため日々奮闘中。

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