「素振りは毎日しているんです。でも、ボールが来ると崩れるんです」——レッスンで何度も聞いてきた言葉です。
まじめに素振りをしている人ほど、この壁にぶつかります。そして「素振りって意味がないのでは?」と疑い始める。
結論から言うと、素振りは意味があります。ただし条件付きです。この記事では、素振りが空振りに終わる理由と、自宅の素振りを「試合につながる練習」に変える方法を解説します。

この記事を書いた人:松田コーチ(SmartSwing.Pro/株式会社SmartRanch代表)
テニスコーチ歴20年・プロツアー帯同経験あり。神奈川・登戸で「勝者のサーブ塾」「勝者のフットワーク塾」を主宰。ジュニアから大学生まで100名以上のトッププレーヤーの練習・30名以上のトッププロの試合や練習を間近に見てきた経験を、一般プレーヤーの指導に活かしている。
YouTube「松田コーチの Tennis×Think」で上達の考え方を発信中。
なぜ「素振りは意味がない」と言われるのか
素振りへの否定的な意見には、実は一理あります。理由は2つ。
- インパクトの感覚がない — テニスはボールを打つスポーツなのに、素振りには打つ瞬間の手応えがありません。「振る」練習にはなっても「打つ」練習になっていない
- 正解がわからない — 今のスイングが良かったのか悪かったのか、自分では判定できない。間違ったフォームを反復すれば、間違いが上手になっていく
まさに私です……。毎晩50回振っていたのに、コートでは全然変わらなくて。



努力の方向がもったいないんですよね。50回×毎日の反復力は本物なので、そこに「正解の判定」が付けば一気に変わります。
それでも素振りが最強の練習である理由
一方で、素振りには他の練習にない強みがあります。
- 量が打てる:コートでの実打は1時間で数百球が限界。素振りは自宅で毎日できる
- 場所と時間を選ばない:雨の日も、夜も、コートが取れない週も止まらない
- フォームに集中できる:飛んでくるボールへの対応に追われず、動きそのものを作り込める
つまり素振りは「量」と「集中」の練習として最強。足りないのは「インパクトの感覚」と「正解の判定」だけです。ならば、それを足せばいい。
自宅の素振りを「本物」にする3つの工夫
工夫1:鏡の前で振る
フォームを目で確認できる古典的な方法。ただし「見た目」の確認であって、当たりの感覚は分かりません。
工夫2:動画を撮って見返す
スマホ縦置きで週1回撮るだけでも、変化が客観的に分かります。憧れの選手のフォームと並べて見るのも効果的。
工夫3:インパクトを感じられる道具を使う
素振りの弱点である「打つ感覚」を足す方法です。ここで手前味噌になりますが、私が開発した道具の話をさせてください。
ラケットに装着する「スイング練習器」という選択肢


松田コーチのスイング練習器は、お手持ちのラケットに装着して使う素振り練習器です。いつものラケット・いつものグリップ・実際の打球フォームのまま、素振りにインパクトの感覚を持ち込みます。
しくみはシンプルで、専用ボールとストラップに内蔵された磁石が、スイングの遠心力で離れ、ボールがレール上を動きます。正しいフォームで振れたときだけボールが動く——つまり、一人でも「今の良かった」「今のダメだった」が判定できる素振りになります。
- 本体約45g。装着しても振り心地はほぼそのまま
- ドライバー1本で数分で取り付け
- ストロークだけでなく、サーブ・スマッシュの素振りにも
使い方は3ステップ
- お手持ちのラケットに装着する
- いつものフォームでスイングする
- 正しく振れたらボールが動く——動かなければフォームを修正して、また振る
向いている人・向いていない人
正直に書きます。
向いている人
- 素振りを習慣にしているのに、実打とのギャップを感じている人
- コートに行ける回数が週1回以下で、自宅練習の質を上げたい人
- スクールで教わったフォームを、次のレッスンまで維持したい人
向いていない人
- 素振り自体をやる習慣がない人(道具を買っても振らなければ変わりません)
- 実打の量をとにかく増やしたい人(それはコートと球出し練習の役目です)
「道具を買っても振らなければ変わらない」って、はっきり言うんですね(笑)



道具は魔法ではないので。逆に、毎晩振る習慣がある人にとっては、その50回の質がまるごと変わる道具です。
よくある質問
Q. どんなラケットに取り付けられますか?
硬式テニスラケット(ジュニア26インチ以上)に対応しています。フレームにヒビや破損がなければ、古いラケットでも取り付け可能です。※縦ストリングが平行でない特殊な形状のラケットには装着できない場合があります。
Q. 取り付けは難しいですか?
ドライバーが1本あれば、数分で取り付けられます。
Q. どこで買えますか?
Amazonと当店オンラインストアで販売しています(下のリンクから)。
まとめ:素振りは「正解がわかる形」にすれば最強
- 素振りが空振りに終わる原因は「インパクトの感覚がない」「正解がわからない」の2つ
- 量と集中という素振りの強みは、他の練習では代替できない
- 鏡・動画・そしてインパクトを感じる道具で、素振りは試合につながる練習になる










