今、ロシアが熱い!
2021 Australian Open を沸かせているロシア勢。
その中でも注目の選手はカラツェフ。
グランドスラムでは初めて聞く名前ですが、27歳にしてGS本戦初出場なんです。
今回はこの選手について僕なりの考察と攻略法を考えてみたいと思います。
SmartSwing.Pro代表 テニスコーチ歴15年
テニス留学するも、ケガのリハビリ期間に始めたコーチのアルバイトに没頭。
テニススクール社員を経て、動きの改善に特化した指導法を追求するため独立。
有名YouTubeチャンネルの制作に関わりつつ、どのレベルでも効率よく上達するための練習方法と器具を提案中。
Aslan Karatsev カラツェフ
カラツェフのランキングは?
現在のランキングは114位
グランドスラム本戦初出場ながら、ロシアの4番手
しかも、
Medvedevメドヴェージェフ4位
Rublevルブレフ8位
Khachanovハチャノフ20位
の次がこのカラツェフ選手です。
シュワルツマン、オジェアリアシム、ディミトロフを倒してのAO2021ベスト4入りですが、
予選から100位前後の選手には危なげなくしっかり勝ち上がっているところを見ると、
これはもうまぐれなんかじゃなく、かなりの実力者です。
どんなプレースタイル?
パワーがあるうえにショットの精度が高い。
ここ最近の数試合でも目立っていましたが、彼の武器は構えたら一撃で仕留める、精度の高い攻撃的なショットです。
5セットマッチの長い試合でも精度が落ちるどころか、逆にサーブストローク共に鋭くなる印象です。
僕の印象では、バックハンドがちょっとだけシモンに似ています。
Headのラケットだからですかね?
シモン好きの僕としてはちょっと応援したくなります。
なぜ今までランキングが上がらなかった?
現在、27歳のカラツェフはチャレンジャーでは長くプレーしていますがランキングは去年の111位が最高位です。
200位ぐらいまで上がった後、一時期は500位前後になったこともあります。
なぜ、ここまでの選手が去年までは200位前後だったのか?
長くプレーしていると何かのきっかけでブレークすることはありますが、謎です。
グランドスラム本戦初出場でベスト4も史上初らしいです。
コーチ目線で対カラツェフの戦略・戦術は?
さて、ここからは僕なりのカラツェフ攻略法を考えていきたいと思います。
グランドスラム本戦初出場で5セットマッチの経験が少ないとはいえ、後半にギアが上がってくる印象。
フィジカル勝負には持ち込みたくないです。
さらに、サーブからの3球目。リターンでのショット。ここで一撃が出てくるとトップ選手相手でもカラツェフ有利です。
そうなってくると、多少フィジカル的にも頑張らないと難しいかもしれません。
まず、高い打点で構えて打たせないようにラリーではスライスを多く混ぜます。
時には、短めのスライスで前に出させてパッシング勝負といったところでしょうか?
サーブは強力ですが、ブレイクの可能性は低くないので、
最後まで粘り強くスライスを織り交ぜて、乗せないようにしていくしかないですね。
それでも勢いのある選手を乗せないというのはある程度フィジカル的に覚悟が必要になると思います。ん~厳しいですね。
ここから才能が開花するのか。遅咲きとはいえまだ27歳、今年の活躍が気になる選手です。
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