プレーをしながらテニス肘(テニスエルボー)を治す方法
テニス肘(テニスエルボー)って本当につらいですよね。
「動けるんだけどボールを打つのがつらい。」
一般的には休養を進められるけど、でもやりたい!
今回はそんなあなたに、毎日プレーやレッスンをしながらテニス肘を完治させた僕が効果的な方法をアドバイスします。
マツダコーチ SmartSwing.Pro代表(テニススクール運営、テニス用品開発) テニス協会公認コーチ コーチ歴19年
テニス留学中、効率的に上達する指導法に出会い、その指導に特化したスクール運営に携わった後、ジュニア部門を立ち上げ独立。
YouTubeチャンネル スタテニの撮影に携わり常にトップレベルのプレーを間近にしている。実はスタテニの前進、小野田テニスクラブ生みの親。
効率よく上達するための練習方法と器具を皆さまに提案するため日々奮闘中。
実は、僕もテニスエルボー経験者です。
力任せのショットを繰り返した結果、ひじの内側と外側両方経験しています。コーチとしてレッスンをしているため休むわけにもいきません。
でもそこからどうやってカムバックしたかを紹介していきたいと思います。
☆テニス肘に一番効果があった治療法
今まで本当にありとあらゆる治療法を試しました。
マッサージ、鍼、電気、温泉 等
そんな中で一番効果を感じられたのがアイシングです!
炎症を起こしている部分があればまず、その炎症を静めるのが第一です。
そして、その炎症が静まれば今度はアイシングによって血流がアップし、治癒力を高めることが出来ます。
効果があったと感じたプラス、炎症を起こしている部分をアイシングするということは理にかなっていると思います。
もちろん、他の治療法もそれなりに効果はありましたが、
コストパフォーマンス&こまめにできることを考えれば断然アイシングです。
まず、動かすのも痛い場合は炎症を起こしているので、温めたりマッサージはより悪化する場合があります。
僕の場合は、アイシングバッグやアイスパックを使って10分前後、冷たいという感覚がなくなるぐらい冷やしていました。
冷たさに我慢できないようなら、パックをつけたり離したり繰り返していると次第に慣れてきます。
ここでのポイントは一日1回ではなく、痛いと思ったときにこまめに一日2~3回アイシングをしていました。
今思えばこの繰り返しが良かったように思います。
意外と油断しがちなのが、痛みが多少和らいできたときです。
今日はあまり痛くないからいいやとさぼってしまうと再発してしまいます。
これは何度も失敗した僕が言うので間違いありません。
痛みが和らいできた時こそ、アイシングをするべきだと思います。
アイシングをすると、冷えた個所を温めようとして血流がアップします。
血流がアップすると痛んでいる部分の回復を早める効果があるので、痛みがなくても続けましょう。
僕の感覚的には痛みが和らいでからも一日2回はやっていたと思います。
☆アイシングにプラスするならたんぱく質の摂取
痛みが軽減して、アイシングを継続する場合、代謝を良くして回復を早めるための栄養も必要です。
その栄養がたんぱく質(プロテイン)の摂取です。
治すための原料をしっかり補給してあげることも必要です。
テニス肘にはとにかく、重症化する前の対処が重要です。
筋肉が痛んでいる場合はまだいいですが、腱まで痛めてしまうと長期化してしまいます。
なぜなら、腱には血流がほどんどいかないため痛みが取れるまでとても時間がかかってしまうからです。
☆プレーをしながらの対処法
痛いけどどうしてもテニスがやりたい!
ダブルスだから休むわけにはいかない!
痛みが引いてきたから少しずつ復帰しよう!など
休まずに悪化させない方法をいくつか紹介します。
その1 ラケットを変える。
やっぱり、ボールを打った時の衝撃が少ない方がいいですね。ボールを飛ばしてくれるラケットがおすすめです。
その2 ストリングを変える。
耐久性は落ちますが、柔らかいマルチストリングというものがいいです。
予算的に余裕があればナチュラルガットが一番いいですね。
その3 ストリングを張るテンションを下げる。
テンションが高いと飛ばない分、力が入ってしまいます。今は低いテンションでこまめに張り替えるのが流行りですから、40ポンド前後でショップの方と相談してみてください。
その4 サポーターを着ける。
サポーターはいろいろな種類が出ていますが、おすすめは肘に巻き付けるタイプです。
とにかく、痛いと思うことを避ける。
当たり前のようですが、道具を変えるだけでかなりの効果があります。
また、痛くなるかもという恐怖心によって体の動きが悪くなりさらに悪循環に陥るので、プレーをする上で痛みを取り除くということはとても重要です。
☆どうやって完治させたか?
テニス肘(テニスエルボー)になったら最終的に気になるところはここですよね。
テニス肘を治すには頭と体を変えるしかありません。
まず、ボールを打つことに対する考えを変える必要があります。
ボールを打つために力を入れるではなく、いかに少ない力を効率よくボールに伝えるかを意識します。
そして、テニス肘になる原因で一番多いのが打点が詰まっている打ち方です。このフォームを改善することでテニス肘の再発防止につながります。
僕の場合はギリギリ届くショットを力任せに打っていたため、フットワークの改善に取り組みました。
痛みが和らぐにともない、ラケットも飛ぶラケットからコントロールしやすいラケットに戻していきました。
それでも届かないボールは、相手のショットが良かったとあきらめることも重要です。(笑)
僕の完治への一連の流れ
痛みがある。→ 1時間以上の休憩、帰宅したらアイシング 一日数回
痛くてもプレーする場合 → ラケット等を変えて衝撃を少しでも軽減する。
2か月後、痛みが和らいできた。→ アイシングを継続。
食事などに気を配り、栄養補給に努める。
フォームの改善、動きの改善
5か月後、サポーター無しでラケットを戻しても痛みが出ない。→ それでもプレー後はアイシング
6か月後、しっかり打っても痛み無し。→完治。
周りを見ても、約半年で完治するのは早い方で、今まで他の部位での経験があったから初期対応が早かったからだと思います。
残念なことに、テニス肘で年単位で苦しんでいる方は多いです。
体力に自信がある方ほど、「すぐ治るから」と、自分の体を過信して痛みが長期化しやすい傾向にあります。
ぜひ、早めの対応で完治させ、テニスライフを楽しみましょう!
当スクールでは、スクール生それぞれに最適な指導を目指してレッスンを行っています。
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